君の声は、もう聞こえない

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君の声は、もう聞こえない



生きる意味を失った
あの日のあたしは本気で思った
「前を向いて歩かなきゃ」って
最後まで君は無責任


わかってるふりして知らなかったの
いつもそばにいた君のこと
しゃべり出すのはいつもあたしで
うなずいてばかりの君がいた

二人で見上げた星空に
君の名前を呼んでみても
君の声はもう聞こえない


一人になって思うこと
君の横顔 つないだ手
「ずっとそばにいてあげる」って
短すぎるずっとだったね

何もかも捨てて生きてきたから
君がいなきゃ何も残らない
怒ったこともあったはずなのに
それさえキレイに色付く思い出

くだらない冗談だけで
流れてく時間が好きだった
頼りない細い腕だけど
前を歩く背中が好きだった


一人じゃ歩けない暗い道も
君となら歩いていけた
一人じゃ見えない未来さえも
君とならみつけられる気がしてた

二人が過ごしたこの部屋で
いつものように振り向いても
君の姿はもう映らない


2009/12

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