雨降りの夜に
必死に何かを叩くような 雨粒の音が鳴り出した
雨が降るのはしょうがないで済むのに 気持ちには一つ一つ理由が求められる
疲れたから 自分を守る言葉も
君への優しい言葉も 生み出すことをやめてしまった
体の温もりがそばに無い夜に言葉まで失って
電波じゃ気持ちは届かないよ
だから 会いたいのに
君は言った 「言葉にしなきゃわからない」
雨粒の音は 理由無く鳴り続けてるのに
二人の体が寄り添いあった日々は 遠い昔のことのようで
今じゃ名前を口にすることないよ
変わらなくていいなんて 嘘だったんだ
本当は君に伝えたいことがたくさんあった でもうまく言葉にできなくて
雨粒の音にヤキモチをやいて
歌う 雨粒の音をかきけすように
2007/4